プロポリスとハチミツの違いは

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プロポリスは抗酸化作用の強いフラボノイドが豊富に含まれていることから、近年注目されている健康食品のひとつです。プロポリスとハチミツは同じミツバチが作っていることから、違いをよく知らない人が多いのではないでしょうか。プロポリスとハチミツは多くの点で違いがあり、全く違う食品です。ここではプロポリスとハチミツの違いについてご紹介します。

プロポリスとハチミツの違い

プロポリスとハチミツは同じミツバチが作っていますが、全く違う食品です。プロポリスとハチミツの違いは以下の5つです。

使用目的

プロポリスとハチミツの一つ目の違いは、使用目的です。プロポリスはミツバチが巣を守るために作られる物質です。プロポリスの語源はラテン語のプロ(正面・前)とギリシャ語のポリス(都市)という言葉が合わさったもので、「都市を守る」「侵入を防ぐ」という意味をもちます。ミツバチはプロポリスを巣や自分自身に塗り付け、微生物の侵入や巣の中で繁殖するのを防いでいるのです。一方、ハチミツは働き蜂の食料のために作られる物質です。

作り方

プロポリスとハチミツの二つ目の違いは、作り方です。プロポリスはミツバチが木の芽や樹皮から樹液や花粉を集め、ミツバチの唾液に含まれる酵素や蜜ロウと混ぜ合わせて作られます。一方、ハチミツはミツバチが植物から集める花蜜が原料になっています。ミツバチは植物から集めてきた花蜜を、胃の前部にある蜜嚢という場所に蓄えて巣に持ち帰ります。巣に持ち帰った花蜜は他のミツバチに口移しされ、その時にミツバチの体内の酵素の働きによってショ糖(花蜜)がブドウ糖と果糖に変えられます。ブドウ糖と果糖は、ミツバチの巣の中にある貯蔵室に運ばれ、ミツバチの羽ばたきによって水分が取り除かれてハチミツになります。

見た目

プロポリスとハチミツの三つ目の違いは、見た目です。プロポリスの見た目は、黒っぽい色で粘着性がありどろりとしています。またプロポリスは松ヤニのような香りが特徴です。一方、ハチミツの見た目は黄金色の半透明で粘り気がある液体です。気温が低くなると白く結晶化するのも特徴です。またハチミツの香りは、原料となる花蜜の種類によって変化します。

プロポリスとハチミツの四つ目の違いは、味です。プロポリスの味は独特の苦味や辛みがあり、甘味はありません。一方、ハチミツは独特のコクと甘さがあり、ミツバチが集める花の蜜によって風味に違いがでるのが特徴です。

成分

プロポリスとハチミツの五つ目の違いは、成分です。プロポリスの成分は桂皮酸誘導体やフラボノイド、ミネラル、アミノ酸、ビタミンなど数千~数万種類にのぼります。プロポリスは植物を原料として作られているため、産地によって成分の種類や含有量が少しずつ違うのが特徴です。一方、ハチミツの主成分は糖分と水分です。ハチミツの80%程度ブドウ糖と果糖という糖分で、20%程度が水分でできています。ハチミツにはその他にビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノールが含まれています。

まとめ

プロポリスは抗酸化作用の強いフラボノイドが含まれていることから、近年注目されている健康食品です。プロポリスは同じミツバチが作っていますが、ハチミツとは全く違う物質です。プロポリスとハチミツの違いは、使用目的、作り方、見た目、味、成分に違いがあります。それぞれの違いをよく確認して、自分に合った食品を活用するのがおすすめです。

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